2018年9月25日

【糞便移植当日!】腸内フローラの移植方法と当日の流れ

腸内フローラ移植療法の問診票と便検査

移植前の便検査と問診

申し込みから約1カ月、念願だった腸内フローラ移植療法(糞便移植)を受けました。

腸内フローラ移植は本当に体調が悪く、治療に期待していないと出せない金額です。

悩んだ末に「腸内環境は今後の生活と人生の質に大きく関わるだろう」と考えて「えいやっ」と将来の自分に投資(お支払い)!

「なんとか効果が出てほしい」と願う気持ちと「本当に改善するの?」という不安が入り混じった変な緊張感のなか、約2週間で合計4回の糞便移植を受けました。

この記事は

  • 腸内フローラ移植の流れ
  • 実際の注入方法
  • 私だけの腸内細菌液

について書きました。参考になりますように。

私が糞便移植を受ける理由
便移植の費用と効果、受けられるクリニック

腸内フローラの移植方法

腸内フローラ移植を行う病院

2018年9月現在、東京で腸内フローラ移植療法が受けられるクリニックは3院です。

予約時間の5分前にクリニックに到着し、すぐに個室に通していただきました。

まるでホテルの一室のような治療室はベッドもふかふかで、落ち着く雰囲気。問診表の記入から始まり、移植について簡単な説明を受けました。

私だけのオリジナル腸内細菌液

腸内細菌叢が入った菌液

こちらが私のためだけに調合されたオリジナル菌液!「やっと会えたね」の心境です。

菌液は「ドナーの便から取り出した有効な腸内細菌がたっぷり入った生菌製剤」みたいなイメージ。想像より多い250㏄で、大阪の研究所から冷蔵で届くのだそうです。

写真は照明の関係で黄みが強いですが、実際の色は薄い麦茶みたいな感じでした。

効果が出すぎてリバウンドが起こらないように初回は薄めから開始し、徐々に濃度をあげていくのだとか。

「この茶色い液体が私の体を変えてくれるのかな・・・?」

なんともいえない不思議な気持ちで、しばし菌液を眺めてしまいました。

便バンクとドナー

腸内フローラ移植臨床研究会には便バンクがあり、患者の便検査と問診をもとに最適なドナーが選ばれます。

移植データが多く集まるにつれて精度が高まり、患者の症状に合った菌液を調合できるようになったといいます。

ドナーが誰であるかは教えてもらえませんが、赤ちゃんから年配の方まで、フローラバランス、通常の血液検査、感染症などの検査にパスしたスーパードナーが登録しているとのこと。

一人のドナーから提供された菌液を使用する場合もあれば、研究会オリジナルの方法で数人の腸内細菌がブレンドされることもあるようです。

受ける人の腸内細菌叢のバランスや特徴から判断して、最適な菌液を調合してくださるということですね。

ちょっと恥ずかしい紙パンツ

移植用の紙パンツ

問診が終わると、紙製の施術着に着替えます。

これがまた不思議な形をしていて、お尻の部分がパカッと開くようになっているんですよ。穴あきパンツなんて、ちょっと恥ずかしい(笑)

着替えるのはボトムスだけでいいので、ワンピースではなく、下だけ着替えられる服装で行くと便利です。

本当に痛くない?腸内細菌液の注入開始

移植の様子

検温、血圧測定、お腹の聴診が終わると、いよいよ腸内細菌叢の注入です。

菌液の注入は「お尻を見せる恥ずかしさが軽減するように」という配慮から、女性看護師さんがやってくださいました。

漏れることはまずないそうですが、念のため、ペットシーツのようなものがベッドの中央に敷かれているので安心です。

腸内フローラ移植は体に負担が少ない「カテーテルを使った注腸方式」で、細い管を肛門から20センチほど入れるだけ。心配していたような痛みはありませんでした。

カテーテル挿入時にグニュリとした違和感と気持ち悪さはあるものの、腸に液体が入っていく感覚はほとんどなく、10分程度で終了しました。

体位返還で腸内細菌をいきわたらせる

注入が終わると、体位を変えるよう指示があります。

この体位変換は腸全体に菌液をいきわたらせるための大切なステップ

内臓をとりかこむようにグルグル巻いている腸の構造を考え、左右横向き、仰向け、うつ伏せなど、10分ほどかけて何度か体勢を変えていきます。

移植中はドクターがあれこれお話をして気を紛らわせてくださるので、本当にあっという間に終了!クリニック到着から退出まで、合計1時間くらいでした。

腸内細菌叢は10分でスピード生着

驚いたのは「菌液がたった10分で生着する」こと。

ドナーから提供された腸内細菌叢が私の腸に10分で住み着くということです。本当だとしたら、すごくないですか?

「10分たったらトイレに行っても大丈夫」と言われたものの、できることなら出したくない!それだけ楽しみにしていたんですから。

250㏄もの液体を入れた割にお腹は静かで、帰宅直後にようやくトイレへ。

役割を終えた菌液が流れていきました・・・

移植完了からトイレタイムまでは1時間半でした。

腸内フローラ移植2回目~4回目

3回の予定だった腸内フローラ移植は、最終的に4回受けました。

どんどん濃度が上がる菌液

腸内細菌叢液

2回目と3回目は同じ日に移植しました。

1時間ほど空ければ連続で移植することも可能だそうで、なかには2泊3日で計6回の糞便移植を行った例もあるようです。

肉眼では2つの色の濃さはよくわからないですが、初回に比べると明らかに濃くなっているのがわかりますよね?

ぶっちゃけ、麦茶というよりはスープカレー・・・ふふ。

4回目は特濃の腸内フローラを移植

濃度が高い菌液

初回の糞便移植から2週間後、4回目の移植を受けました。

4回目ともなると菌液の濃度もかなり上がって「まるでうん〇そのもの」。

おそらく全員がそう思っているはずなのに、医師も看護師も患者も、だれも言わない・・・それはたぶん、口に出したら「治療という神聖なもの」が壊れてしまいそうだから(笑)

でも、これは茶色い宝石なんです!きちんと不純物を取り除いた、腸内細菌叢なんです!汚くないんです!

菌液はパックに密封されているので嗅ぐチャンスはありませんでしたが、臭いもないそうですよ。

でもきっと、すこしは臭いと思う・・・色的に。

数年後にはアンチエイジング目的で糞便移植?

先日ファンケルから届いた会報は「腸活特集」で、糞便移植が取り上げられていました。

ウンチが治療に役立っている!?「糞便移植療法」とは

腸の病気や肥満に対する最新治療のひとつとして注目されているのが、健康な便から抽出した腸内細菌を移植する方法。アメリカで導入されており、日本でも臨床研究が行われています。

~ファンケル元気生活 VOL.280 19ページより

腸内フローラ移植に関しては症例が少なく、情報を得るのがとてもむずかしいです。

私自身は抗加齢医学会などで腸内細菌叢の最新研究の報告を聴講したり、何冊も本を読んで情報を集めましたが、自分が希望する情報はなかなか得られませんでした。

おそらく数年後には、病気の治療だけでなく、アンチエイジング目的で糞便移植を受ける人が増えるのではないかと思っています。

移植療法が受けられるクリニックもどんどん増えるでしょう。

糞便移植を考えている方に、少しでも参考になればいいなという願いをこめて、また感想を書いていきますね。

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